松川電気の「風」 風格を目指して
2024/10/01

営業総務部 松川 雄樹
9月前半は猛暑が続きましたが、後半からは一気に涼しくなり、コオロギの声が響く中、秋の訪れを感じる季節となりました。この時期は台風の発生も多く、先日も大雨が各地に影響を与えました。特に、能登半島地震の被災地である石川県では、3時間で平年の1か月分を超える集中豪雨が起こり、複数の河川が氾濫、土砂崩れも相次ぎ、大きな被害が出ました。地震による被害がまだ癒えぬ中での災害に胸が痛みます。
松川電気では、今年初めから能登半島地震緊急支援募金活動として、浜松駅前で6日間にわたる街頭募金活動を行いました。また、社内イベントや安全大会などでも募金を実施し、微力ながら支援を続けて参りました。今後も会社として、私個人としても、被災地支援を継続していきたいと考えております。一日も早く被災地の方々が健やかな生活を取り戻せることを心から願っております。
さて、話を秋の風に戻させていただきますが、松川電気の4階には『風』という書があります。この力強い作品は書家の金山土洲先生によるものです。松川電気では毎年、その年の想いを金山先生に書いていただいており、『風』もその一環で12年前に書かれたものです。残念ながら、金山先生は今年初めにお亡くなりになりましたが、先生の作品は今も私たちの心に生き続けています。
私が入社してから5年になりますが、この『風』は私が入社する前からあり、ずっと気になっていました。なぜ『風』なのか。風のように迅速に仕事をするという意味かと考えていましたが、ある時、弊社社長の講演でその疑問が解けました。
社長が語った内容は、「それぞれにはそれぞれの風が吹く。学校には校風、家庭には家風、会社には社風があり、人にも風が必要だ。それが風格だ。松川電気の風をしっかり吹かせることが重要だ」というものでした。
その言葉を聞いたとき、私は自分に風格があるかを真剣に問い直しました。そして、すぐに「まだ足りない」と感じました。自信を持っているだろうか、迷いなく決断し行動できているだろうか、と自分の姿を振り返ってみると、まだまだ課題が多いことに気づかされました。
しかし、上司や同僚を思い返すと、仕事に取り組む姿勢に風格を感じる瞬間があります。自信を持ち、テキパキと仕事をこなし、迷わず行動する姿勢は、まさに風格そのものです。
風格とは単に自信を持つことだけではなく、経験や努力、そして周囲からの信頼を基に自然と身につくものなのだと感じています。私もその風格を身につけるために、今以上に業務に真剣に向き合い、妥協することなく、挑戦を続けていきたいと思います。そして、いつか私自身も他の人に風格を感じさせる存在になれるよう、日々努力を重ねていきたいと思います。
結びに、季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期です。
どうか皆様もお体にお気をつけてお過ごしください。そして、松川電気の「風」が、皆様の日常にも力強く、心地よく吹き抜けていくことを願っております。
令和6年10月1日
営業総務部 松川 雄樹

コオロギ

能登半島地震緊急支援募金活動

『風』