「ヒューマンエラー」
2024/05/01

施工部 金原睦人
今年は、「浜松まつり」が5年ぶりに通常開催で行われます。凧揚げや、御殿屋台は例年通りに行われると共に、飲酒の解禁や開催時間などの制限の無い、コロナ前までの浜松まつりを楽しみに待っていた人達が本当に多くいると思います。自分はこの仕事(電気工事)についてからは、参加する事はおろか見に行く事も無くなってしまっていたので、今年は、時間がとれたら、是非、見に行きたいと思っています。
さて、話は変わりますが、「建設現場は安全対策が難しい」と言われています。その理由は、建設現場には、様々な事業者と作業員が混在し、同じ場所に同じ条件で同じ物を造る事のない一度きりの現場で、様々な作業を各々が進めていかなくてはならないからであり、このため、安全対策を講ずる上で、適切な安全設備の設置に限界がある、作業のマニュアル化に限界がある、事業者や作業員間の連絡、調整が難しい、作業員への継続的な教育、訓練が難しい、といった事があげられます。そういった、様々な業者が入るのが建設現場でありますので、必然的に「ヒューマンエラー」による労働災害が全産業の中で最も多くなっています。
ヒューマンエラーを防ぐ対策としては、大きく分けて二つの方法があります。一つはヒューマンエラーが発生しても大丈夫のような安全設備面の対策です。建設現場は適切な安全設備の設置に限界があります。しかし「人は誰でも間違える」という事を前提として、可能な限り適正な安全設備を設置する事は非常に重要且つ有効な対策です。
二つ目はヒューマンエラーが発生しないような現場の安全管理活動の充実です。作業員一人一人がヒューマンエラーを起こさない為に、現場の安全管理活動を充実させる事が非常に重要な対策となります。未経験、危険軽視、連絡確認不足、疲労など、あらかじめエラーが発生しやすい状況が作業員に内在しているという危険な状況を作らない、もしくは、早期に発見し、改善出来るような安全管理活動が効果的です。作業員一人一人が安全意識を持って注意深く行動するのは勿論ですが、集団で他人の事を思いやり行動する事も重要だと思います。
ヒューマンエラーを起こすのが人間ならば、ヒューマンエラーを防ぐのも人間です。ヒューマンエラーを防ぐ事で労働災害を未然に防ぐ事が出来、尊い命を守る事にも繋がります。
私も、安全設備や安全管理活動の充実は勿論の事、個人のヒューマンエラーを補い合える現場の雰囲気づくりに真剣に取り組んでいきます。そして、無事故無災害でお客様に喜んで頂けるような高品質の工事を納める事が出来る様に努めて参りますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
令和6年5月1日
施工部 金原睦人


