「仕事の効率向上とは」
2024/04/01
施工部副部長 皆川秀人
さて、タイトルにもある「仕事の効率向上」についてですが、私は施工部に所属しているので現場施工での効率向上について考えてみました。現場を円滑に効率良く進めていく為に必要な物として上げられるのは「手順やルール」「完璧な図面」「最新の工具・道具」「最高の技術力」「綿密な工程管理」「快適な作業環境」などなど上げればキリがありません。しかし、まず上記の条件が揃っている現場など存在しないと思います。存在していたらゴメンナサイ。じゃあ、何が必要なのかと言う事ですが、私が考える「仕事の効率向上」の為に必要な物は「相手を思いやる心」だと思います。ルールや手順に従って最新の工具を使って施工をしてもミスをしてしまう時があります。その時に、ミスをした仲間に対して「ルールや手順をしっかり守れ!」「ちゃんと教えただろ!」と、頭ごなしに言う事が正しいのでしょうか?間違えた事に対して指導や注意は必要だと思いますが、どんなに気をつけていても間違えてしまう時があります。完璧な人間などいません。大事なのはミスをした仲間に対してどれだけ親身になって原因を考えてあげられるかが大切なのではないでしょうか。ミスの原因はその人の知識不足や経験不足からなのか、もしかしたら自分の説明不足が原因かもしれない。そもそも自分達が作った「手順やルール」が誰の何の為にあるのか、本当にこの「手順やルール」がみんなの為になっているのかを考える事も場合によっては必要なのかもしれません。多少効率が悪くなっても全員が守れる手順やルールに変えた方が最終的には効率が良くなる事もあるかもしれません。話は少し変わりますが、昨年実家の福岡に私の家族と弟の家族が帰省しました。朝は当然全員が時間もバラバラに起きてくるのですが、母は起きてくる一人一人に合わせて朝食を作ってくれるのです。「誰か起きてきた時に一緒で良いよ」と言うのですが、「おなかが減ってるでしょ。先に食べれば良いよ」と言って、自分の効率など一切考えず相手の事だけを考えて朝食を準備してくれるのです。母の無償の愛と言うやつなのかもしれませんが、そんな母を見ていると大変有り難く、そして、何か手伝いたいと思い、いつもは何もしない私がついつい片付けを率先して手伝っていました。その時に、仕事も同じ様に自分の効率ばかりを考えるのではなく、相手の事を思って行動する方が最終的には色々な人が自分を助けてくれて、その結果自分の作業効率も上がるのではないかと思いました。とは言っても企業として効率度外視は利益の低下につながるので難しいところではありますが、多少効率が下がっても仲間を思い、行動する事は決して悪い事では無いと思います。「人生から帰ってくるのはいつかあなたが投げた球」人に発したモノは良い事も悪い事も巡り巡って自分に返ってくる。そう考えれば誰かの時間や能力を自分の作業効率向上の為に犠牲にするのではなく、お互いに思いやりを持ち、お互い様という感謝の気持ちを持つ事が仕事を進めて行くのに一番大切な事なのではないかと思います。「縁は“生き物”であり、これに魂を込めていくと“絆”へと変わる」素晴らしい仲間達、そして弊社を支えてくださる全ての皆様との縁を大事に今年度も無事故・無災害を目指し最高の一年にしたいと思います。
令和6年4月1日
施工部副部長 皆川秀人