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    静岡県立浜松視覚特別支援学校 第2回弁論発表会を開催

    2025/06/25
         2025年6月28日 中日新聞掲載
         2025年6月28日 中日新聞掲載
    令和7年6月25日(水)、静岡県立浜松視覚特別支援学校の生徒の皆さんと教諭の方々をお招きし、弁論発表会を開催いたしました。
    この発表会は、生徒の皆さんが自身の経験や想いを言葉で伝えることを通じて、今以上に自信を持ち、夢や希望を育んでいただくことを目的として開催しています。また、教職員の皆様からは視覚特別支援学校の現状や、視覚障害と共に生きることについてのお話もいただき、私たちにとっても貴重な学びの場となっています。

    発表のトップを飾ってくれたのは、中学部2年の生徒さん。
    「ことば」というテーマで、自分が言われて傷ついたこと、そして自分が言ってしまったことで人を傷つけてしまった経験について語ってくれました。言葉が持つ力と責任の重さに気づいたきっかけや、自分の感情と向き合う姿勢を、声を震わせながらも真剣に伝えてくれた姿に、会場全体が引き込まれました。

    続いての生徒さんは、「すずのそうしき」という題で、ご家庭で飼われていた猫との思い出を語ってくれました。初めは懐かなかった猫が少しずつ心を開いてくれた喜び、そして最期を迎えた時に湧き上がってきた感情を、丁寧に、情感豊かに伝えてくれました。

    教諭の五十嵐正吾先生からは、「視覚特別支援学校の今」というテーマで、乳幼児から高齢の方まで幅広い年齢層を受け入れている現状や、按摩施術の学びに加えてスポーツにも積極的に取り組んでいることなどをご紹介いただきました。明るくはきはきとした口調で語られた内容には、生徒への深いまなざしと支援の姿勢が込められていました。

    また、教諭の鈴木秀俊先生は、「視覚障害者と共生社会」をテーマにご自身のご経験をお話しくださいました。視力を失ったことで見えてきた日常の課題や、視覚障害を持つ方同士の生活における工夫、そして街中での困りごとまで、実感のこもった言葉で語られ、共に暮らす社会の在り方について考えるきっかけとなりました。

    生徒の皆さんの発表には、それぞれの人生や思いがまっすぐに表れており、聴く私たちの心にも深く届くものでした。また、教職員の皆様からのお話も、視覚障害をめぐる現状と支援の必要性を広く伝える、大変意義深いものでした。

    今後もこの弁論発表会を継続し、学校の学びと社会とのつながりを深める場として大切に育んでまいります。
    発表者の皆さん、そしてご指導いただいた先生方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
      副校長 坂部亨様 ご挨拶
      副校長 坂部亨様 ご挨拶
      小澤社長より感謝の言葉
      小澤社長より感謝の言葉
         集合写真
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