帰一庵が登録有形文化財に正式登録されました
2025/01/06

登録有形文化財登録証
帰一庵は、1931年に建築された木造平屋建ての弓道場で、矢場と的場の2棟から成り立っています。矢場は玄関から射場、審判席、控え席までが仕切られることなく、弓道の伝統的な様式に沿った開放的な設計が特徴です。また、太い桁が印象的な的場は、簡素でありながら力強いつくりとなっており、柱や梁には古材や転用材が使用されています。これらの建物は、当時の建築技術や資源を大切にする姿勢を伝える貴重な建築物として評価されています。
また、帰一庵は地域住民の憩いの場としても広く親しまれており、地元の文化や歴史を継承する役割を担っています。この度の登録を機に、施設の価値をさらに広く発信するとともに、地域社会に貢献する場としての役割を一層強化してまいります。
本件の登録に際し、多くの方々のご協力とご支援をいただきましたことに心より感謝申し上げます。今後も、文化財としての保存と活用を通じて、地域の歴史や文化の発展に寄与していく所存です。
改めまして、皆様のご支援に深く感謝申し上げます。

旧鈴木家弓道場射場(施工前)

2024年7月21日中日新聞掲載

帰一庵(現在)